不登校でも希望はある

私と関わりを持っているHは小さい時から石を集めたり学校の花壇の手入れをするのが好きだった。
小学4年生になると担任から「ちょっと変ってるんですよね~。診療内科に行ってみて下さい。」
と言われ学校で紹介してくれた子供専門の診療内科に受診する事となる。
(子供が心配で診療内科に受診しようと思うなら学校指定の診療内科を受診した方が話しが後々スムーズになるように感じる。)
結果は自閉スペクトラム
だった。
(自閉スペクトラムは障害ではない。障害という文字が入っている為障害と間違える親もいるが普通と言われる人達と脳神経の機能が少し違うだけで病気でもない。
普通の人と言うのも、どういう人が普通という人なのか良く分からないがそういう定義があるようだ。)
診断を受けていないがそれらしき人は世の中に沢山居る。自閉スペクトラムは特別な存在でもない。
ただ、そういうタイプの人間というだけ。
たしかにあまり友達もいないし、石をいじっている方が好きだったりと個性的な為鉱物図鑑をよく見ていた。
私たちより鉱物に詳しい。こういうタイプの子は好きな事を見つけると追及したくなるタイプが多いようだ。
自閉スぺクトラムがあっても成功している人は沢山いる。
一つの事に興味を見つけ追及出来るという事はとても幸せな事だと思う。
自閉スぺクトラムな子は学校という集団も苦手なタイプが多い。
本人が教室に居るのがつらいなら少人数制クラスで勉強するほうが安心して学校生活が送れるかもしれない。
静かな方が安心するなら静かな環境を作ってあげたい。
学校の先生を敵にまわさず根気強く相談する。
私が、適応教室を知ったのはHが中学2年で学校に行けなくなってからだ。
学校で適応教室を教えてもらったわけではなく学校とのやりとりに生き詰まり学校指定の診療内科に相談に行ってからだった。
「どうしても学校に行けなくなってしまったが勉強をしたいと言っている。何処か勉強が出来る所は無いですか?」と言うと
「適応教室がありますよ。」と教えてくれ直ぐネットで調べると各地域に転々とあり子供が自転車で通える距離にあった。
まず、担任に「診療内科で適応教室を紹介して頂いたので見学に行きたい」と言うと
「是非行ってみて下さい」と返答が返って来た。(まず担任に許可をもらわないと見学に行けないそうだ)
見学に行くと小さな部屋に黒板と机が6個、先生は3人でとても明るく優しそうな印象だった。
「花壇に生徒が野菜を植えて、もう直ぐ収穫出来るので調理実習しようと思うんですよ」と言う先生を見て、植物好きなH
は直ぐに笑顔になって通いたいと言った。教室の外は生徒の植えた花が沢山あってとても綺麗だった。
色々手続きはあるが体験に来た時点で学校出席あつかいになるそうだ。
教育委員会が大元にある教室らしいので見学に行くなら、学校か学校指定の診療内科に相談するといい。
子供が不登校で悩んでいる人は見学に行ってみると、もしかしたら解決の糸口が見えて来るかもしれない。
適応教室は小学生と中学生が対象らしい。
私が見ても、とても楽しそうだなと感じた。