死人の役をやって感じた幸せな死とは

アートセラピー養成所では死を体験するという授業があった。

私が布団の上に横たわり静かに目をつぶり死人の役をやり、数人の人達がその周りを取り囲み私の顔を見つめながら思い出話を言ったり、

「幸せだったね」「よく頑張った人だったね~」「良い顔してる」「いい人生だっただろうね」などと口々に思い付いた言葉を言っていく。

私はただ布団の上で寝ているだけだったが親族に囲まれて迎える死がこんなに暖かいものだと初めて感じた。

看護師として毎日高齢の患者様と接しているが自分が感じた幸せな死を最後は患者様にも体験させてあげたいと毎日思う。

今コロナウイルスで死にゆく人々が家族と会えずに死を迎える事に大きな悲しみを感じる。

人生の最後が一人で心細いものになってはいけないと思う。

早くまた元の生活に戻り悲しい死が少しでも減る事を毎日、毎日祈っている。

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